気づけばアメリカに渡ってPMとして大小のプロジェクトをリードしてきて6年以上になる。今回機会があったので、日本からアメリカのソフトウェア業界でPM (Product Manager, Project Manager, Program Manager) として働くときの参考図書をまとめてみた。厳密ではないけれど、上からなんとなくおすすめ順になっている。

アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)

ソフトウェア開発のプロジェクトマネジメントプロセスをEnd to End で説明している本。細かいメソッドの差こそあれ、全体的な流れの説明は非常に的確でまとまっていると思う。この中でも特に一冊、ということであればこれを挙げます。アメリカでソフトウェア開発に携わっている経験にとても当てはまっている。

カンバン仕事術

比較的新しめで、アジャイル的なアプローチであるカンバンをどのように既存のプロセスに当てはまて改善していくかという本。具体的な話が多いながらもポイントがよくまとまっているという印象。開発プロセスの話が中心だが、PM的なタスク管理にも当てはめられるところがあり参考になる。

体系的ソフトウェアテスト入門

ソフトウェアテストのやり方についての良いまとめ。Test Strategyからテストケースに落とし込んでいくアプローチ、テストプロセス自体の改善、テストチームのあり方などについてテストに関わる内容の基礎が網羅されている。PMの仕事に直接は関わらないものの、テストチームの仕事内容のレビューやフィードバックに非常に参考になった。地味な本だからなのか絶版になってしまっているようで惜しい。

Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略

ソフトウェアエンジニアのキャリアについてをまとめた本。エンジニア向けなのでPMという観点からは少し異なるところもあるが、ソフトウェア開発に携わるという意味では重なるところのほうが多い。また、エンジニアのメンバーがどのようなことを考えているのかという一端を知るという意味でも参考になる。

エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢 ~渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド

個人のキャリアとしてみたときに、そもそも日本人としてアメリカで働くということはどういうことかについて述べている。PMのキャリアにとどまらず、幅広く日本からアメリカに渡ってソフトウェア業界で働くとはどういうことかとを考えるときにおすすめ。コード面接の話などはエンジニアでないと直接関わることはないが、生活、転職などについては広くソフトウェア業界に当てはまるものになっている。

アジャイルサムライ−達人開発者への道− 単行本(ソフトカバー)

アジャイル開発の流れをまとめている本。行間が広めでかつ開発者寄りだが、スクラムをやるにあたって知っていたほうがいい内容が一通り抑えてある。

世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 トップIT企業のPMとして就職する方法

プロダクトマネージャーの役割、その就職活動のための面接方法などをまとめている。Product Managerがどういう役割で何を期待されているかを知るという観点では悪くない。

グリーンカードの取得プロセス

アメリカに来て5年、ついにグリーンカードを取得した。忘れないうちにここまでの流れを簡単にまとめておく。H1-Bの雇用ベース申請の話で、修士を持っていたのでEB-2のカテゴリになる。全体の流れについては以下のページが参考になった。

http://www.happyschools.com/employment-based-green-card-steps/

なおこれは2016年5月現在の話であくまでも自分の体験談なので、詳細は各移民弁護士の方にご確認ください。

1) 2014年春頃

会社にグリーンカード申請の手続きを依頼、PERM申請のための書類を集め始める。この辺りの作業はほぼ会社で契約していただいた移民弁護士の方に依頼。

2)2014年8月

PERMの第一ステップとして、 Prevailing Wage Request を申請。これが Department of Laborで2ヶ月ほどPendingになる。

3)2014年12月

ようやく第一ステップの許可が降り、第二ステップとして、Recruitingのための掲示をオフィス内に掲示。2週間は剥がさないようにという指示があった。二週間の掲示の後掲示したものを弁護士に送付。

4)2015年9月

承認されたPERMが移民弁護士のもとに届く。Priority DateがCurrentだということで、I-140とAOS (Green Card/I-485)申請の準備を開始。以下の書類が必要だと言われ準備をすすめる。

  • I-485 についての質問について回答
  • 予防接種
  • 写真
  • 追加のドキュメント(戸籍謄本、パスポート、I-94)

健康診断は、過去の日本の情報を説明すれば一部は免除されるかもという話があったので日本の母子手帳などの情報を集めたのだが、当日説明しても証明ができていないと言われ結局全部受けることになる。たまたまその年度分の健康診断をまだしていなかったので一部はそれでカバーされたものの、結局妻と2人で$250ほどかかった。医師からの診断書は開封してはいけないと念を押されることになる。

戸籍謄本については翻訳した人のサインが必要で、誰か第三者でないといけない。自分の場合にはたまたま弁護士側で対応していただいた方が日本人だったのでその方にお願いした。また、日本式の婚姻届を出したのがサンフランシスコだったのだが移民弁護士の方からその内容について懸念の指摘を受ける。アメリカで結婚の届け出をしたのであればアメリカ式での婚姻をしておいたほうがいいと言われ、アメリカでも婚姻届を出しMarriage Certificateを提出。

パスポートは古いものもあれば良いと言われ、妻の期限切れのものも合わせて5冊分を提出。全ページのスキャンが必要だった。

すべての書類がそろって提出できる状況になるまでに2ヶ月ほどかかった。予防接種が予約を取り、実際に打ち、書類をもらうというところまでやるのが時間がかかることになる。

5) 2015/11/18

I-485とAOSの申請書類が移民弁護士からUSCISに提出される。

6) 2015/12/1

USCISからReceive Noticeが届く。以降AOSのスタータスについては以下のURLからReceipt Numberを用いて確認できることになった。

https://egov.uscis.gov/casestatus/landing.do.

7) 2016/1/7

指紋採取が2016/1/19に決まったとの連絡あり。当日は朝8時から開始ということで7時半頃から待機したものの、Dallasのオフィスは全く混んでいなかった。7時50分に一番乗りで並び、8時半には指紋採取完了。これで情報としては全てを提出したことになる。

8) 2016/2/19

AOS - EAD/AP card が届く。これで法的には労働可能になる。ただ移民弁護士の方からは、特に利用したい特別な理由がなければ使わなくて構わないという指示あり。振り返ると結局何に使うこともなかった。

9) 2016/4/18

移民弁護士の方からGreen Card が届いたという連絡があり、その数日後に実物が手元に届く。"Welcome to the United States" の文言にはちょっと感動した。

結局申請を考えてから、2年ほどで取得できたことになる。人によってプロセスは千差万別だと聞かされていたが、2年弱は比較的スムーズと言えるのではないか。サポートをしてくれた勤務先には感謝しきり。

ブログ再開テスト

3年ぶりにブログにログインできるか確認しました。また更新できたらしていきたいと思います。

MBA前半戦終了

早いもので今年の1月から始まったUniversity Washington TMMBAコースもこの8月で半分終了。仕事は平常運転とはいえ学校としては1ヶ月の夏休みなので、前半戦の振り返りなど。


よくMBAというとネットワーキングが一番の収穫になるという。確かにそれは大きくて、学校に行くことにしなければ接点がなかったであろうたくさんのクラスメートに出会うことができた。いざというときにポジションを紹介してくれそうなMicrosoftやAmazonの知り合いもできたし、なにより会社以外での現地コミュニティに混ぜてもらうきっかけになった。


加えて,授業の内容自体も事前の想定以上にためになっていると思う。会計,ファイナンス、マクロ/ミクロ経済学,マーケティング、統計、Strategy, LeadershipといわゆるMBA的科目の基礎を横断した前半戦だったが、やたらと実践的なことに驚くとともに自分の知識のなさを再確認しっぱなしだった。普通の仕事は仕事でしていることもあり、授業で修得したことを普段の仕事の中で意識するようになるというのもいい刺激になったと思う。もっともいわゆる文系のひとやコンサル出身だとすでに知っていることも多いだろうから,その意味では自分のような理系出身の方が授業自体のコストパフォーマンスはいいかもしれない。


視野が広がった,ということでは自分の立ち位置ということについても言える。情報系バックグラウンドでビジネス勉強すれば結構希少価値がでるんじゃないかと思っていたけれど、そんな人はごろごろいるということを再認識した。インプットではなくてアウトプットで勝負していかないといけない。

以上,前半戦のまとめでした。3月にまとめたときにも書いたかもしれないけれど、自分と同じようなバックグラウンドでかつマネジメント系に興味がある人にはMBAはおすすめだと思う。流行っているとか流行ってないとか関係なく,まったく利用していなかった思考回路を集中的に動かす訓練になる。

なおこちらはMBAとは直接関係ないけれど、やる気を出すのにおすすめの本。


おまけ:

マクロ経済学とマーケティングで紹介されたYouTubeビデオ。

両方とも息抜き的におすすめ。授業中に声を出して笑うとは思わなかった。


マーケティング

Ali G Ice Cream Glove


マクロ経済学

On politics and the federal budget, 2011



How to fix critical bugs

Shared by our chief architect. Very impressive.



University of Washington (UW)でのTechnology Management MBAの最初のQuarterが先週終了した。自分自身の整理を兼ねてその紹介と感想など。

• 概要
2クラス36名ずつ、合計72名。社会人MBAなので年齢層は高めかつ幅が広い。シアトルという土地柄とTechnology Management MBAというコース名が手伝って、IT系の人が非常に多い。"Memory leakを知っている人?"という質問でクラスの8割が手を挙げるMBAコースというのはなかなかないと思う。ざっと有名どころの人数を数えてみたら内訳はこんな感じだった。

- Microsoft 19
- amazon 5
- Google 1
- Apple1
- Boeing 4
- T-mobile 2
- Starbucks 2
- Nintendo USA 1

さすがMSの本場というだけあり、クラスの1/4がMSという計算。自己紹介もMSの人は部署名まで言うのが浸透していた。(XBoxとか、office 365とか)"Technology Management"を学ぶMBAではなく、 "Technology Management"の人向けのMBAということで、コース自体の内容は会計、ファイナンス、戦略などいわゆるMBAの基礎の授業内容が多く、その中で取り上げる事例が技術系(IT系)の話が多数出てくるというかたちになっている。

日本人はこちらでずっとすごしていたGEの方とMS本社に転籍になった方とあわせて合計3人。それでも想像より多かったのだが、これに加えてMSKK(マイクロソフト日本法人)や任天堂で働いていて日本語ペラペラの人がいる。インド、中国はもちろん、エジプト、メキシコ、ブラジルと、人数の少なさと社会人向け(つまり地元の人中心)であることを考慮すると、国際色もかなり豊かだと思う。

Study Groupが形成されて、グループ課題などはそのチームで行うことになる。人数比を反映して自分のチームも5人中2人がMS出身。その流れでグループワークはすべてSkyDrive  + OneNoteで管理し、電話会議はMicrosoft Lync を利用するということになった。最初はSkyDriveか...という印象だったのが使い始めたら実は非常に使いやすく(特にOneNoteとの連携は最強)、MS をかなり見なおした、というのは別の話としてある。

- 授業内容
先のQuarterは大きく3つのクラスがあった。このコースではすべて必修科目で、選択科目は存在しない。

• TMMBA-501-microeconomics
いわゆるミクロ経済学。内容自体は基礎的なもので、需給曲線、限界費用、生産者利潤など。大学ではやったことがなかったので新鮮だった。演習を二次関数の微分で解いて持っていったら他のチームメンバーからは奇妙なものを見るような目で見られたので、日本の基礎教育は捨てたものではない。

• TMMBA-502-FinancialReporting
基礎会計。この授業が先のQuarterでは一番の当たりだった。基本的な簿記から財務諸表の読み方までをみっちりやってくれ、自分もひと通り読める(少なくとも何が書いてあるかはわかる)ようになった。学生の興味が考慮されていて、ケースの題材が面白い。マイクロソフトにおけるソフトウェアの会計処理の工夫、AmazonとEbayの財務体質の違い、GrouponのIPO前の会計操作の解釈、Starbacksの店舗のリース処理についてなど。期末テストはAppleの財務諸表についてだった。あの雰囲気だと来年はFacebookのIPOに絡んだ話が出てくるのはまず間違いない気がする。

• TMMBA-503-StatisticalAnalysis
基礎統計。確率分布から推定、検定、回帰分析まで。教養時代にやった内容をうっすら覚えていたおかげで、気分的には復習だった。Excelのレベルが上がった。


- その他
• MBA英語 への慣れや、たとえ英語がしょぼくても気合で乗り切るというパワーがまだないのが課題。聞き取りの方はほぼ問題ないのだが、会社で使う英語とは文脈も単語も違うので、1年前の仕事始めに感じたもどかしさをまた感じることになった。話題の切り替えも早いし。
- 授業時間自体はフルタイムのMBAより少ないものの、仕事との兼ね合いでの時間管理がたまに厳しい。土曜は隔週で7時起き>4時まで授業だし、平日はよろよろと帰ってきて宿題をしている最中に寝落ち、というのもしばしば。体力が重要。
- 課題を2つ書いてしまったけれど、アメリカの大学院留学はひとつ憧れだったので、こういう形で実現できているのは素直に楽しい。
次のQuarter(3ヶ月)の教科書と事前課題の量はこんな感じ。土日をほぼまるまる使って対応しているけど、家族のある人はそちらとの兼ね合いがいろいろと大変そうである。




フルタイムと同じ学生VISAも出してくれるという話も聞いたので、これに出願して昼間にインターンで働いてそれをきっかけにUSでの仕事を得る、というのが選択肢になる人もいるのかな、と思った。(できるのかは知らないけれど)

OneNoteは本当におすすめ。仕事でも4年使った紙Copiに代わり自分のProject Managementの必須ツールとして定着した。SkyDrive (そして仕事ならOutlook)との組み合わせはEvernote以上の使いやすさだと思う。

正月休みで時間があったので国家戦略室からでていた「日本再生の基本戦略」http://www.npu.go.jp/policy/pdf/20111222/20111222-1.pdf を眺めていた。全体的に「話はわかるけど具体的にどうするの」という印象をうけたのだが、その中でグローバル人材,という話が出てきたので関連するかもしれない話題で思ったことをまとめておこうと思う。

余談だけどこの手のプレゼンは「何をします」だけじゃなくて「何を諦めます」っていうのを明記してほしい。最終的な実行プランでは「これは今はやらない」っていうのを決めないと締め切りが決まらない、っていうのは結構明らかだと思うんだけれど、この手のプレゼン資料でそれを明記してあるものってほとんど見たことがない。そっちが明記してあれば少なくとも考慮されたことが明らかになるし、その理由の説明が必要になって議論の活性化につながるはず。

閑話休題。

「グローバル人材」という言葉を今聞いて感じるのは,「やたら肩の力入ってるな」ということだ。そもそもこの話題は大抵英語の運用能力の話と、そこから切り離して考えられるべき普通の実務能力がごっちゃにして語られることが多い。「グローバル人材」もその一例だと思うんだけれど、「英語で(も)仕事ができる人を増やす」というのでただ言い換えた方がよっぽど広く受け入れられてかつ取り組みやすい話になると思う。

そもそも英語をなんとか利用できるレベルまで習得することはスポーツに近く,実務能力を上げるよりは相対的にハードルは低くてただ練習次第だ。言い換えると,いわゆる「学歴」「実務能力」と英語運用能力に相関がないとは言わないけれど「接触時間」「発話量」の方が相関が高いようにしかみえない。実務能力の話を脇に置いて英語運用能力の習得は筋トレみたいなものです、というのを明確に誰かが断言するだけで「グローバル人材の育成」に含まれる内容の片方は大分地に足の着いたものになるんじゃないだろうか。(もう片方として「研究などを含めた実務能力」の向上、が意図されていると思っている)

1年前の自分も肩に力が入っていたからこう思うのかもしれない。逆説的なんだけれど、こちらに来た当初にちょっと挫かれたのは,自分が英語に投資してきた(今もしている)時間や努力が全く評価の対象にならないということだった。「英語あんましゃべれないのは(別にどうでも)いいんだけど、仕事はできんの?」という評価のされ方で、英語の運用能力と実務能力を切り離して考えざるを得なくなる。それで1年間やった後だから、「グローバル人材」=「世界的に活躍できる人を目指します」というざくっとした姿勢になんとなく違和感を感じるというのはあると思う。

なお、「英語は筋トレ」というのは元Googleの村上憲郎氏も著書の中でおっしゃっていた(はず。今手元にないけど)。ちなみに村上氏の「村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則」も、アメリカ人と仕事をする上で抑えておいた方が点について新しい視座を提供していて参考になった。




「「英語勉強しないとまずいよな」と思っている人の実務能力は海外でも多分問題なくて,その実行に必要な英語運用能力の取得は筋トレ」というのが意識としてもっと共有されるといいと思う。あともう一つ「国際競争に打ち勝つ人材」というのも引っかかったけれど、それについては気が向いたらまたそのうち考えをまとめようかな...。

Product campに参加してきた

シリコンバレー系,西海岸系のソフトウェア企業だと,"PM" と呼ばれる職種がある。Product Manager, Program Manager, Project Manager といった肩書きの略称で,ソフトウェア開発における要件定義、進捗管理,品質管理,製品ライフサイクル、リソースマネジメントなど、プロダクトをリリースする際に発声する直接的な開発以外を担当する役割を担当する。日本のいわゆるSIerと呼ばれる会社には明示的にはないような気がする。web系の会社だと"ディレクター"と呼ばれる役職に相当するのかもしれない。その"PM"のノウハウを共有しましょうよ,という目的のカンファレンスに参加してきた。URL : http://www.productcampseattle.org/



特徴的なのはこのカンファレンスが"Unconference"という形式で行われること。パネリストやセッションがあらかじめ決まっている訳ではなく,話をしたい人が当日話をしたい内容を持ち寄って,それに対する人気投票をもとに当日その場でセッションの内容が決まる。PMという欲割の幅広さを反映し,セッションの内容は以下のような感じで非常に幅広い。

- 大企業の中でのstart up的プロジェクトの始め方
- ブルーオーシャン戦略
- Program Manger/Product Manager/Project Manager の違い
- なぜ新規プロジェクトは失敗するのか
- 予算の取り方
- Marketing Managerへの転身方法 
etc

今回は以下の4つに参加してきた。

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- Value Based Pricing 
コストベースではなく顧客への価値ベースで値付けをするには、という話。ものを得たときよりも失ったときの方が心理的な抵抗が大きい($20もらったときと$100もらって$80返さなければいけなくなったときのどちらが幸せか,etc)、サンクコスト(タダ券だったら行くのをやめる土砂降りのコンサートにも、チケットを購入していたなら行く etc)など、心理学的な知識はpricingに役立ちますよという趣旨で。正直普段考えたこともなく新鮮だった。

- How to make a product that customers love
愛される商品を作るにはEnvision>Plan>Execute>Measureのサイクルを繰り返すことが重要,という話。例をオーディエンスに求めてその内容から話を組み立てていくというイメージの中の大学の講義っぽい進め方で,この種のディスカッションの進め方に全く慣れていないことを痛感する。

- Difference of  Product Manager/Program Manager/Project Manager
PM,っていうけれどどういう役割があってどの職種の人がどの役割をやるべきなの?という話。

- Agile Dojo
アジャイル開発の進め方,というのを期待して参加したら問題解決のディスカッションを役割を決めて時間を区切ってやるとうまくいく、というコーチングに近い内容。
その場でチームを組んでされかの問題解決ディスカッションをしましょう、というものすごいインタラクティブな形式のセッションだった。

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シリコンバレーやサンフランシスコも似たような環境なんだろうけれど、シアトルではハイテク業界で会社を越えた職種別交流が盛んでこの手の集まりにはことかかないのがいい。PM業務に特化した1日がかりのカンファレンスというのは日本では見たことがないように思う。

日本でGoogleやAmazonが生まれないのはなぜかという議論がよくあるけれど、この手の職種を越えたエコシステムがまだ形成されていないというのは一因としてあるかもしれない。ハードウェアに比べてソフトウェアは個人が持つノウハウや知識がプロダクトに影響を与えやすいから、その知識共有がしやすくて内容が深いほどいいプロダクトが生まれる可能性は高くなるはず。

今の会社は完全な米国法人で日々のメインの業務で日本語を使うこと基本的にない。そういう環境なので,日本語教育をずっと受けていた自分が機能するようになるためにはそれなりの英語への投資が必要だった。
ベストとは全く思わないしまだまだ向上の余地が多々あるのだけれど,会社で参考情報としてまとめたら役に立つとほめられたのでここにも残しておく。アメリカ育ちとかでまったく英語に不自由のない人から見たらかなり泥臭いことをしていると思う。これを日本にいて8年くらいやった結果、ある日アメリカ人しかいない職場に放り込まれても一応Managerとして機能する程度の英語力はなんとか身についた。自分は残念ながら言語のセンスはないコツコツ型なので、センスがあればもっとすぐにうまくなるはず。

1. 文法
少なくとも自分の場合には大学受験の時に積んだ英文法の知識が相当役に立っていて、実は受験以降まともな文法の勉強はしていない。大学受験の英語は全然バカにしたものではない。世の中にはフィーリングで覚えられてしまう人もいるみたいだけれど(うらやましすぎる)、個人的にはフィーリングで覚えられないので仕事・日常会話・メールなどすべてにおいてこの知識は不可欠だと思った。英文法解説という本がおすすめ。こっちにも持ってきた。

http://amzn.to/pr71qa

この本は辞書的に使うので、実は英文法の基礎がよくわかんないっすという場合には高校生レベルから復習ということで以下の本がいい。これに限らず伊藤和夫先生の本は一般的に非常に正攻法で参考になる。

http://amzn.to/qsUbMe

2. Listening
これがないと仕事では生きていけない。Nativeの人は下手な英語を聞く努力はしてくれるけど、ミーティングとかで一人のためにゆっくり話をするモチベーションはないしこちらからもそれは頼めない。
自分の場合にはCNNのpodcastとSteve Jobsのスピーチを毎日の通勤・通学の行き帰りに聞いていた。わからなくても聞き続けるとなんか聞けるようになる。後者はスクリプトみながらシャドーイングもした。

http://www.cnn.com/services/podcasting/
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html 
itunesUのStanfordからmp3が落とせたはず。もうJobsもいないと思うと少し寂しい。

どうしてもわからない場合にはこの辺がもう少しハードルが低い。
http://www.eslpod.com/website/index_new.html

あと古いけれどFriendsという海外ドラマを英語字幕で見ている。最近だとGleeとかもいいかもしれない。Friends, Gleeは普通に面白いのでおすすめ。FriendsもGleeも複数シーズンあるけど律儀にSeason1から観るべき。

3. Writing
MBAを視野に入れるなら、TOEFLでも必要になるので早めに始めといた方がいい。MBAに限らず最近の日本の大学院・海外大学院に行くならどこに行くにしてもTOEFLは必須になるはずで、かつこれは一人ではどうしようもない。自分は以下のところでNativeの人に添削してもらっていた。

http://www.cz-training.com/

練習問題はこんな感じ。慣れないと最初は書けないと思う。
http://www.cz-training.com/toefl/practice.html

4. Reading
特に意識したことはなかった。文法がしっかりしてて単語があれば興味あるTopicなら普通に読めるようになるはず。文法がなくて雰囲気で読んでしまうとなかなか上達しない,というのはあるかもしれない。

5. Speaking
場数が勝負だと思う。最近は便利なことにフィリピンの人とSkypeで30分200円くらいでしゃべれるというサービスがたくさんある。有名どころはレアジョブとか。
http://www.rarejob.com/

こちらに来る前の一年くらいの間自分は以下のところで週2-3回30分くらい話をしていた。
http://www.italkenglish.jp/login.php

ただ今見るとレアジョブの方がサポートがしっかりしていそう。Speakingも今はTOEFLで必須なので,点数取りたいなら早めに始めておいた方がいい。

6. 発音
目下自分の最大の懸念がこれ。正直油断すると(油断しなくても)通じなくてorzとなることが多々ある。今は週二回以下のサイトを利用してSkypeで発音を見てもらっている。数ヶ月前よりは大分まともになった。と信じたい。

http://www.speakmethod.com/500wordsintroduction.html

7. 単語
単語カードとか作る人もいるけれど、自分はそこまでやる元気がなかったので英単語の本を読んでいた。同じ本を10回くらい読むとさすがに覚えてきて、50回くらい読むとほぼ覚えられた気がする。一つどれでもいいから単語の本をしぼってそれを読み続けるのがいいんじゃないかと思う。最近はやってないけれど、TOEFLを受ける前とかは結構やっていた。

あとは英辞郎のiPhoneアプリなども結構役に立つ。
http://www.alc.co.jp/elearning/app/powerwords/index.html

8.まとめ
いろいろ書いてみたけれど,最終的に大事なのはやる気じゃないかと思う。自分で言うのもなんだけど日本にいたときは日本語教育をずっと受けていた人の中では比較的英語ができる人扱いだったので(こっちではまともにしゃべれないかわいそうな人扱いだが)いろいろな人からどういう練習をしてるか聞かれていた。そのたびに上記の全部/一部を紹介したけれど,正直続けてる人はいないように思う。逆にFriendsの全セリフを書き起こして勉強しているという人の話を聞いたこともあるけど,そこまでのやる気と根性は出なかった。

もっともスーパーエンジニアなら英語片言でもC++/Javaなどで語れるので結構何とかなるかもしれない。自分はPMなのでここにはもうしばらく投資をし続けるつもりです。
こちらで生活を始めて10ヶ月、当初に比べれば大分英語にも慣れてきたので、いくつか生活の中で頻出する割には日本の英語教育では習わない表現をまとめておきたいと思います。[第一回]としましたが不定期連載です。第一回で終わるかも。

- For here or to go?
実際問題として頻出する割に最初は何を言われているのかよくわからなかった英語。いわゆるファーストフードで「持ち帰りにするかどうか」を確認されるときに使われます。Take out というのが日本語なのかどうかはわからないけれど、少なくともこれまで "Take out?" という聞かれ方をしたことはない気がします。

- "Are you done?" "I'm stil working"
仕事の話ではなくレストランで「下げてもいいですか?」「まだ食べてます」というやりとり。

- "Crossing fingers"
こんな感じのGestureがもれなくついてきます。「やるべきことはやったからあとは試してみよう」というような利用のされ方で、日本語で対応することわざは「人事を尽くして天命を待つ」ではないかとおもいます。バグの原因がよくわからないけれど一応なおった場合に、「これで大丈夫?」"Let's cross fingers" みたいなやりとりが出てきます。人によってはことあるごとに使う,ような気がします。

- "Not really"
「別に」「そんなでもない」という意味。1対1対応での意味としてはそのままですが、"Do you like dogs?"といった質問の答で使われます。自分は長いこととっさに聞かれて「そんなでもない」という意図のときに "Not very much" と言ってしまっていたけれど,そういう時には "Not really" と返すのが普通らしい。にたような返しに "Not likely"がありますが、こっちのほうが可能性が低いときに使われている傾向がある気がします。

 - "Hi, XX", "Thank you, XX"
こちらの人はとにかく名前をあいさつにつけます。名前は日本以上に大切なものの模様。
日本ではこの習慣がないので(毎回毎回「よう田中」とか言わない)、自分は相当意識しないとまだつけられません。つけたらつけたで何か気恥ずかしく、その度に文化の違いを少し感じます。

- "Fair enough"
「それでいいんじゃない」くらいの意味。相手の話に対して対案を出して,その対案がbestじゃないけど受け入れられる場合などに使われます。これは個人的にはニュアンスが正確にはわかっていなくて,使われると理解はできるけど自分では使えない。

さらさら書いていたら思ったよりリストが伸びたので、第二回があるかもしれません。

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