この本はユーザインタフェースの世界では古典的名著である、気がする.複数の講義で取り上げられていた.以前から読みたかった本の一つである.
内容は、心理学者の人がわかりやすいデザインとはどういうものかということを、心理学的な理論を交えて説明してくれている.例も豊富で,その中にはおもわずうなずいてしまうものも多い.
ユーザ;「最重要書類」を削除せよ.
PC:「最重要書類」を削除しますか?
ユーザ:はい。
PC:間違いありませんね?
ユーザ:はい。
PC:「最重要書類」を削除しました.
ユーザ:え?
(中略)・・・このエラーを見つけ出すことができないのは、ユーザが確認していたのは削除するという行為であって,ファイル名ではないからだ.
この前のジェイコム株のことなど、思い当たる節は数多い.
この本に書かれているインタフェースの内容は、基本的にソフトウェアの場合にも当てはまると思う.フィードバックが必要,とか、どんな作業に対してもUnDoを可能にするべき,とか.
初版が1990年であることもあり,通信やPCに関しては時代遅れな部分もあるが、内容に関しては全く色あせていない.90年に考えられていたインタフェースと,今時代が向かっている方向との違い(むしろ違いのなさ)を比べるという意味でも面白い.
普通の人にとっては面白いかも,程度の本かもしれない.インタフェースとかデザインに興味がある人にとってはものすごく面白いと思う.
ちなみに古本屋で500円.ひゃっほう.