青色発光ダイオードの発明で有名な、中村修二UCSB教授の著作。2002年発行で多少古いけれど、特に違和感なく読める。
古本屋で100円だったが、100円以上の価値は十分にあった。
中村氏については以前から知っていたのだが、本を読んだのは初めてだった。内容は青色LEDの開発までの自叙伝と、その経験を踏まえた上での日本のあり方への提言となっている。文章がうまいとか、話のもって行き方がうまいということはあまりないのだが、行間にほとばしる情熱(これがほんとにあるんだ)に引っ張られて一気に読んでしまった。
これを読むと、中村氏が青色ダイオードを発明したのは当然のことだったように思えてくる。
感想を一言で言うと、非常に自我の強い方だなあ、ということになるだろうか。自分の仕事のやり方に対する圧倒的な自信が伝わってくる。世界的な発明をされた方だから当然といえば当然か。
常識にとらわれてはなにもできない、とか、「「自分のやり方」を持って仕事を続けていけば、創造的な仕事ができるチャンスは必ずある」、などのメッセージには非常に勇気付けられた。
ただ、はっきりした主張の中の二つが
「日本の教育は終わってる、アメリカ式が最高」
「サラリーマンの生活を「選ぶ」というのは人生の敗北だ」
ということであり、しかもやりたいことがしっかり定まった人前提に話が進んでいるので、ついていけない人もいるかもしれない。自分も「そこまで言わなくても・・・」と思ったことが何度かあった。
しかもその主張がストレートな単語で熱く繰り返し語られるので、ほどほどの生活に満足している人には刺激が強すぎるかもしれないです。自分はそこまであてはまらなかったけど、自分が否定された気になる人は多いかもしれない。
人生に悩んでいる人が読むといいのかなあ。
こういう本をふらっと買えるのは古本屋ならでは。借りたい方がいればどうぞ。




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