[本] being digital

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いい本だな,と思った.
いい本だな,というよりIT系の人なら必読の気がする.研究室のT先生が薦めてくれたのもうなずける.
著者のニコラス・ネグロポンテ氏は業界では有名なMIT メディアラボの初代所長でいらっしゃる。25歳でMITの教授になられたという、超優秀な人だ。

90年代前半、モザイクが出てきた頃にかかれた本である.自分の読んだ感覚としてはテレビ,インタフェース,ネットワーク,VRの4つが軸になっている印象を受けた.VRについては今からみると驚くほどにページが割かれていた.
凄まじく流れが速いこの世界の中で,驚くほど古さを感じさせない.コンピュータが発達した10年後,20年後(つまり現在)がどのようになるかということについて考察しているのだが,これがすばらしく的を得ている.

とくにネットワークについてかいてある部分については,ちょっとあげるだけでも

-いずれインターネットのコミュニティが日常の中心になっていく
-メタ情報のビットが重要になる
-情報が押し付けられるのではなく引き出すようになる
-個人がインターネットで動画を配信するようになる
-現状の著作権法が時代おくれになる
-テレビドラマのように,情報を得るために時間が拘束されることがなくなる(HDDレコーダ)
-ソフトウェア技術者は発展途上国の技術者と闘うことになる

などなど、まるでこの2,3年の話題をまとめているような記述.ビジョナリーとはこういう人のことを言うのだろう.

研究室の絡みもあるので,VRについても少々.この分野についてはさすがに普通の人より知識があるのだが,これを読むと90年代前半は本当に時代を支えることを期待されていた技術なんだなと思う.当時すでに薄々気づかれていた問題点が,時代が進むに従ってかなり致命的なものであることがわかってきた,というところか。

おすすめです.

エピローグの題名が「楽観主義の時代」で、内容も含めてweb進化論とほとんど重なるんだけど,これは偶然なのか?

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このページは、kotaroが2006年7月19日 23:58に書いたブログ記事です。

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