話をしていて、最近小説、特に現代作家の小説をほとんど読んでいなかったことに気づいた.
修論の息抜きをしたかったという気分のところで、「顔のない裸体たち」を古本屋で発見したので購入.
ウェブ人間論の中で言及されていて、それ以来読んでみたいと思っていた.
出会い系サイトを題材にして、人間の二面性とネット世界とリアル世界の関係を浮き彫りにした小説.
新書とかと違って内容を書くとネタバレになってしまうので書かないけれど、ウェブ人間論を読んだ後にこれを読むと、平野さんの考えるところのネットのあり方、人間の二面性のあり方についてがかいま見れる気がしてくる.
自分の専門がバーチャルリアリティで、リアルとバーチャルについて、あるいは実体性について人より関心が深いせいもあると思うが、おもしろくて一気に読み切った.ネットだバーチャルリアリティだというけれど。やっぱり人間は肉体を持っている以上、肉体という物質のもつ制限にはとらわれるということに結論を見いだしてしまった。普通の人がどう読むのかはよくわからない。
話の細部にものすごいリアリティがあって、作家の想像力のすごさを感じられたことも久しぶりに小説を読んで新鮮に感知ることができたことの一つ。
どこまでが調査でどこからが想像なんだろう.
興味ある人いれば、貸します。
ただ描写が過激なところもあるので、電車の中で読んでいるところを横から覗き込まれると不当に軽蔑される可能性あり.
平野啓一郎 公式ブログ
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