サブタイトルにもある通り、脳と心の本.認知科学の本なのか、心理学の本なのか、あるいはユーザインタフェースの本なのか、そういう区別がどうでもよくなるくらい面白い.
簡単な実験を通して脳の存在というものを意識して、それが脳科学的な側面からはどのように解釈されているのかということが100個の"Hack"として語られている.扱う内容も動物的な視覚、注意にはじまり、推論、記憶、他者との関係性までと非常に幅広い。中には知っていることで普段の社会生活がすこし過ごしやすくなるようなhackもある.
実験が簡単に体験できるようなwebサイトも用意されている。
単なる点の集合を人間として認知してしまう(#77)などは見ただけでわかるので、本書を読んでみるきっかけになるかもしれない(下のリンク).
http://www.biomotionlab.ca/Demos/BMLwalker.html
理性では説明できない反応を脳がしてしまっていることに気づき、さらにその「理性では判断できない」ということを判断しているのも脳であって、そうすると自分の意志というのはどこにあるのだろうか、というようなことを考えずにはいられなくなる.「脳が自分の意志とは無関係に機能する」ということにすこしでも興味を持つなら、読んでおいて損はない本だと思う.




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