日本最大の匿名インターネット掲示板、2ちゃんねるの管理人であるひろゆき氏による著書。
この業界に興味があったり関わったりしている人で、Web2.0 、2ちゃんねる、著作権、winny、セカンドライフなどということについて思いがある人にとってはかなり面白い本ではないかと思う.少なくとも自分にとっては相当面白かった.いままでひろゆきという人は世間に対して斜に構えているようなイメージがあったけれど、それがあっさりと覆されてしまった.
本としてはかなり適当な構成の部類に入る。タイトルに対応する「2ちゃんねるがつぶれない理由」についての記述は、第一章わずか8ページで終わる.話題は脈絡なく飛ぶし、「〜だと思う」という表現ばかりでデータに基づいた記述のようなものはほとんどないし、唯一本人が書いたであろうと思われるあとがきではゴーストライターの人が書いてくれました、というようなことをあっさりと書いてしまう.しかもそのあとがきはあとがきで、支離滅裂な上に読者に結論を丸投げ。本当にただ後に書いただけで全然まとまってない.
このようなトンデモ本のような構成にも関わらず面白いのは、論理の脈絡などが見えづらい割には世の中を的確と思える形で判断しているのがそこかしこで読み取れるからだ.今まで真正面からはあまり切り込まれてこなかったことに対して、ものすごくメタでものすごく現実的な視点で物事を考え「続け」ているように思えてならない.2ちゃんねるとニコニコ動画という今の日本のインターネットを代表するサイトを作り出しただけのことはあるなと感じた.
梅田さんのweb進化論に対する「裏」入門という意味で、サブタイトルは的確だと思う.インターネット業界では基本的だが普通の人にはわからない単語が説明なしに飛び交うので本当の初心者には意味が分からない、という意味でも裏入門という名前はふさわしい.
そもそもひろゆきって誰、という人は買ってもしょうがないと思う.




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