趣味と勉強を兼ねて最近はiPhoneアプリを作っていました。近日公開予定なのですが、アイコンのデザインが自分では出来なかったので前々から気になっていたFreelancer.comというサイトを使ってみました。
ひとことで言うと、「スモールビジネスを個人に外注できるサイト」です。世界中の200万人以上の「フリーランサー」に対し、プロジェクトを発注し、提案を受付け、契約をして納品物を受け取り、料金を支払うという一連の流れをサイト上で一括して行うことができます。特筆すべきなのは1. プロジェクトの規模、2. フリーランサーの多様性 3. 英語の「不」必要性 だと感じました。
1.プロジェクトの規模
Freelancer.comではプロジェクトの登録の際に "Budget for this project"という項目があり、そこでプロジェクトの規模を提示することができます。一番小さいものは"simple project - $30 - $250"というもので、個人で十分利用可能な規模になっています。実際今回は趣味のiPhoneアプリのアイコンデザイン、という内容で予算規模は$50以下でした。友人に夕飯を一回おごって頼んでやってもらう、というイメージです。サイトの説明をみると平均の予算は$200以下ということで、今回のような個人プロジェクトの発注もかなり多いのではないかと思います。
支払いはカードなどでもできるようですが、自分はPayPalを利用しました。このサイトに限らず最近のwebサービスは(Netflix, MeetUp, StubHub etc)PayPal対応のところが非常に多いので、このサービスを利用するならこれを機会にアカウントは持っておいて損はないです。支払いは成約した時の金額に加え、Freelancer利用料がかかります。今回は$35の入札で$3の手数料がかかりました。
2. フリーランサーの多様性
まさに「フラット化する世界」を体現していて、文字通り「世界中」から入札があります。今回作ったプロジェクトへは以下のURLから行けますが、今回の場合、投稿から20分程度で一件目の入札がルーマニアの人からありました。その後インド、バングラデシュ、セルビア・モンテネグロ、パキスタン、ベトナム、オーストラリア、イギリス、など、最終的に10日間で21件の入札がありました。途中から何かサンプルを見ないと判断のしようがないことに気づきアプリの詳細情報を送ってサンプルをお願いしたのですが、それにも応じて複数のサンプルを送ってくれる人多数。最終的にはパキスタンの人にお願いすることにしましたが、個人でここまでできてしまうというのはほんの5年前でも考えられなかった状況だと思います。
3. 英語の「不」必要性
もうひとつは、英語は重要というけれど、それよりも重要なのは(少なくともこういったサイトでは)「自分ができること」を確立しておくことだなと思いました。今回のパキスタンの人も正直英語のwritingはうまくはなかったです。が、いろいろ悪くないサンプルを提案してくれるおもてなしとか、レスポンスがいいとか、予算の範囲内だとかそういうところの方がはるかに重要で、過去形と現在系の使い分けができてないということなんてこの際問題ではないです。日本的な価値観だったら「英語では仕事ができない」と思われてしまう英語力の人が普通に仕事を取って高評価を受けているのを見て、ひとつ目からウロコが落ちた思いです。
トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」が出たのは4−5年前だと思いますが、それが現実に現れてきたというのが感想でした。もちろん業界と仕事内容によると思いますが、「日本人も途上国の人と同じ土俵で戦わなければいけなくなる」というよく言われる近未来が少しずつ着実に迫ってきている気がします。
「フラット化する世界」は、だいぶ古くなってしまったかもしれませんが当時読んだ時にはかなり印象的で面白かった。